金属部が剥き出しのマシンガンアームを人目から隠すため、常に手袋を着用。背負う過去[8]からか虚無的でニヒルな言動をとりがちだが、本質的には非常に優しい性格。メンバーの中で最も改造箇所が多いため、肉体に対する思いも殊の外深い。また、元来皮肉屋であることもあって、己の体を含めコンピュータ制御など機械仕掛けのものを忌み嫌う傾向がある。一方その反面、自身の機械の体に対し愛着があると告白しており、自分がサイボーグであることに関しアンビバレンスな感情を抱いていることも自覚している。そのため、彼の精神の中では常に葛藤が絶えないようだ。リーダーである009の精神面の甘さを危惧しての助言や進言をする場面も多く、それ故の憎まれ役を買って出ることもしばしばである。しかし同じくペシミストの007とは馬が合うのか、皮肉な言葉のやり取りをしシニカルな談笑をすることも。『地下帝国ヨミ編』では、疑惑の女性ビーナに対し、人一倍反発的な態度をとりながらも、次第に心を通わせ、彼女の境遇を憐れみ、互いに身を案じる関係になっていった。言動や知識の量と質からして、高い教養を身につけていると思われる。[9]
そのキャラクター性から9人の中でも特にピックアップされて扱われることが多く、『超銀河伝説』では009に次ぐ重要人物となっている。[10]
GOD'S WAR編では、右手のマシンガンの弾丸が光線状の誘導弾に変化しており、5本の指から放たれる砲火を自在に操り、確実に標的を破壊できるようになった。
005:本名、ジェロニモ・ジュニア(但し、平成アニメ版のみ、G・ジュニア)[11]
27歳(旧設定31歳)。12月25日生まれ。アメリカ先住民[12]。 FX
インディアンとして差別迫害を受けて定職にもつけず、また仲間達が民族のプライドを捨てて見世物じみた仕事についている事に怒り失望していた時に、ブラックゴーストにスカウトされ改造手術を受ける(自分がサイボーグにされる事は知らなかった)。平成アニメ版では昭和アニメ版に比べ、単純な差別の描写が少ない分ネイティブ・アメリカンのリザベーション(インディアン居留地)問題を暗に示すなど、時事に沿った脚色がなされている。この設定の変更に従い、平成アニメ版では、ブラックゴーストに丸め込まれた雇い主に仕事を解雇させられてしまい、ブラックゴーストに連れて行かれる設定になっている。
砲弾にも耐える強固な装甲皮膚と、100万馬力(超高出力エンジンと最新式の人工心臓によるもので、後に1000万馬力に改造)の怪力を持つ。その強靭な肉体と巨体から「アイアンマン」の異名をとる。サイボーグの発揮しうる馬力を極限まで高めることが目的とされている。そのため、岩石を投げつけたり、戦車の大砲部分をへし曲げたり、ミサイル弾を拳で打ち落とすなど、素手を最大の武器とした戦闘が目立つ。他のメンバーに比べると効率的な戦闘スタイルとは言いがたいが、仲間を庇い被弾したり、落下物を食いとどめたり、障害物を除去するなどの、防御や破壊工作にはうってつけである。またサイボーグとしての能力とは別に、元々シャーマンの様に自然の声を感じ取ることが出来、動物や精霊と会話を交わしたりすることができる。
普段はアメリカ合衆国に住んでおり、その怪力を生かせる高層ビル建築現場などの作業員として働いている。[13]無口で心穏やかな平和主義者だが、口にする言葉は大抵は重く、哲学的である。また、大地の精霊らと語らうため、大自然の中で精神の統一を試みることを好む。自然に逆らうことなく共生するという、部族の伝統的な価値観や世界観を何より大事にしており、サバイバル術にも長けている。言葉に出すことは滅多にないが、仲間に対する心遣いは篤く深い、頼れる存在である。しかしその一方で、朴訥ながら芯の強い彼の性格が利用されてしまう話も稀に見られる。[14]
GOD'S WAR編では、さらに力が増し、地表を突くことで、地割れを起こし一度に多くの敵を亀裂に陥れ倒している。
006:本名、張々湖(ちゃんちゃんこ) 日経225
42歳(旧設定30代後半)。2月29日生まれ。中国(原作及び平成版では広東省)出身。
元々は貧乏な農民で、干ばつの為に作物が育たず(原作発表時には大躍進政策で実際に飢饉が起こっていた)、生活苦にあえいで首吊り自殺をしようとした所をブラックゴーストに見つかり、楽な暮らしが出来ると騙されて改造手術を受けてしまう。なお、平成アニメ版では中国の改革開放政策に乗って多角経営をしてヘマをしたレストラン経営者と設定されていて、やや事情が変えられている。アニメでは、上海にいる場面が数回登場した。
体内に高圧縮エネルギー炉を内蔵し、高熱火炎(もしくは熱線)を口から放射する能力を持つ。地面をも溶かしてしまうことで地中行動も可能。それ故にあだ名は「もぐら」。この能力に応じて、肉体も耐熱性に優れている。度々緊急時の回避に役立っており、退路を作る以外にも抜け穴を再び溶接し隠蔽するなどの機転も見せている。また丸々とした外見ののんびりした食いしん坊で、作品中ではギャグメーカーとしての側面を持つ。着地に失敗しすっ転げたり、尻餅をつく場面が多く印象深いが、いざというときはずんぐりした体形に似合わず見事な動きを見せ、敵を翻弄するトリックスターである。ちなみに、なぜか鼻の部分は取り外しが可能。 外国為替
特技は料理(いわゆる中華料理全般)。ゼロゼロナンバーサイボーグの食事は普通の人間と同じものを食べるため、作戦行動中もあらゆる手段でメンバーの食事面に気を配っている。火炎放射の能力を、料理や喫煙など日常生活においてもフル活用している。陽気な性格のせいか、はたまた人生経験の深さからか、もはやこれまでという所で拉致された為なのか、他のメンバーに比べサイボーグ化改造された悲劇を嘆く場面は少ない。漫画では、たびたび、漢詩や故事を講釈している場面が登場する。
非戦闘時には日本にて料理店・張々湖飯店のオーナーシェフを務める[15]。著名な評論家よりも、普段から店に来る客をもてなす方を大事にする、真に良い料理人と言える。客の入りも良く繁盛している様子で、ギルモア博士の口ぶりや、自家用車を購入してることなどから、経営は順調であると思われる。その大らかさから「大人(たいじん)」と呼ばれることもあり、どんな時にもマイペースぶりと独特な口調は変わらない[16]。
GOD'S WAR編では、火炎放射が尾を曳く龍の形となり、火力や飛距離が大幅に増した。これにより、対象物の周囲を囲みこみ範囲を狭めてから焼き払うなど、より変化自在な戦闘が可能となった。
007:本名、グレート・ブリテン
45歳(旧設定40代後半)。4月1日生まれ。その名のとおりイギリス出身(リバプール)。 外国為替証拠金取引
元々は超一流の舞台俳優だったが、酒で身を持ち崩して役者としても駄目になり、浮浪者同然になっていた所をブラックゴーストに目をつけられ、騙される形で改造手術をされてしまう。彼が酒浸りの廃人に成り果ててしまったた理由として、アニメ第二作では、役者のライバルである親友と山登りに行った時にその親友は事故で落ちてしまい、周囲からわざと落としたという誤解によって白い目で見られた為。平成版では、大劇団への移籍という役者としての栄達と引き換えに、最大の理解者でもあった恋人のソフィーを捨てた過去があり、その負い目から酒に逃げるようになったという、彼の苦い過去が明かされた。
出臍(でべそ)に仕込まれたスイッチを押すことで、自身の細胞の分子配列を変化させることが出来る。この機能を生かして消費財以外のあらゆるものに変化が可能(鳥に変身して空を飛ぶ事や魚に変身して水中を泳ぐ事、チーターに変身して猛ダッシュすれば自動車並みの速さで走れる、本来より遥かに大きな巨体に変身する、等)で、役者経験からくる巧みな演技力で擬態した相手を演じて相手を翻弄する。しかし彼の真の能力は変身ではなく、細胞の分子配列変化を応用し透明人間の如く周囲の環境に完全に溶け込んでしまう能力である。故にあだ名は「カメレオン」。
ブラックゴーストから脱走した当初は変身能力に戦闘服が対応していなかったため、変身時には戦闘服を脱ぐ必要があった。後に戦闘服が能力に対応したことにより、着用時でもベルトのバックル部を押すことで能力の発動が可能になった。特に、諜報活動を得意とし、アジトへの侵入から調略まで自在にこなす。汎用性に優れ、あらゆる地理的条件下においても万能な活躍を見せる彼だが、両手の自由を奪われるなどでべそのスイッチを押せない状況に追いやられると、苦戦を強いられることになる。
006とは良いコンビ(ギャグメーカー)で、張々湖飯店の共同オーナーでもある。メンバーの中では最も感情を豊かに表すが、性格自体はペシミスト。シェイクスピア劇のような台詞回しを好んで使い、厭世的な句を吟じ痛切な批判をする一方で好んで道化を演じている節もある。貴重なムードメーカーである彼だが、彼の変身能力を交えたボケ(大抵、緊迫した状況下で連発される)が、受け流されることも少なくない。普段、賑やかにおどけていることの多い彼だけに、時折見せるシリアスな一面はより一層強い印象が残る。
アニメ版・劇場版の第1作では子供として登場し、その時期に描かれた原作では視聴者の混乱を回避するため、常に子供の姿に変身している設定になっている。アニメ版の第1作の設定は9歳のロンドン出身のわんぱく孤児で、ギルモア博士に拾われた後、改造手術を受けて変身能力を得る。心に念じるだけで変身する事ができ、その変身能力を生かして事件解決の足がかりを作ったりなどの大活躍をして、009と003と共に主役級のキャラクターとなる。
GOD's WAR編では、相手の体に乗り移り操る能力を得た。
008:本名、ピュンマ
22歳(旧設定21歳)。8月20日生まれ。アフリカ出身[17]。
当初の設定では、元々はアフリカの原住民の青年で奴隷狩に遭い逃げている時にブラックゴーストに発見され、奴隷商人からは助けられるがそのまま拉致されて改造手術をされてしまう。現在ではこれらの設定は問題があるとして変更され、平成アニメ版では祖国の解放運動に身を投じたゲリラの闘士(後述するように、石ノ森の原作にあった設定を生かしている)だったが、罠で自らの部隊メンバーを失った上に、ブラックゴーストに不意打ちを受けて攫われてサイボーグにされたと設定されている。
深海活動用に改造されたため、水の中で素早く活動できる推進能力(両足の裏に噴射口が備えてあり、潜水時はここから激流を噴射して猛スピードで深海を推進することが可能)や人工のえら、深海の水圧をはじめとする高重圧環境に耐える皮膚と内臓を持ち、「半魚人」とあだ名される(アニメ第1作では戦闘時に水を吐く描写もあった)など、水中活動だけなら他の全員を凌駕する。また体内の酸素ボンベも高性能で、真空中でも他のメンバーよりはるかに長時間活動できる。地底帝国・ヨミ編の冒頭で敵の超音波攻撃で首から下をバラバラにされる重傷を負った結果、ギルモア博士の緊急手術を受けて、首から下の全身を銀色のうろこ状の肌に改造された(水中での能力のパワーアップのため)が、ピュンマ本人は当初あまりに人間とかけ離れた自分の姿にショックを受けて落ち込み、フランソワーズがギルモア博士のこの行為(アニメでは今後の戦闘で死んで欲しくない一心で能力強化のため銀色の身体にしたと説明。ただし、原作では当時の社会背景からか「(人種差別を受ける)黒い肌よりも良いのではないかと考えて」改造したという趣旨の発言もある)に対して、「彼(ピュンマ)は自分の黒い肌に対して私たちが考えるような引け目を持っていません!」などと厳しく非難する描写もあった[18]。
非戦闘時は祖国でパークレンジャー(公園管理官)として働いている。[19]自身は大学まで行っているため教養も高く、大陸の貧困や偏見・迷信を解消しようと努め、アフリカの自然を守ろうと考えている真面目な青年。原作でも祖国独立の為ゲリラ戦に従事していた時期もあった(その際に両親と妹を殺されている)とされており、平成アニメ版ではこれを生かして先述のように背景設定が変更された。これにより、メンバーの中で唯一、改造前から実戦経験を持つ"戦闘のプロ"となり、メカや武器の扱いについて自信を持っているとされる。そのため劇中では、サイボーグ戦士たちが使用する万能戦艦・ドルフィン号のメインパイロットおよび戦術要員として活躍する場面も多い。
原作ではネグロイド系人種の特徴が極端にデフォルメされた(当時としてはありがちな)キャラクターデザインだったが、劇場版『超銀河伝説』制作の際、脚本協力ジェフ・シーガルが、「アメリカ輸出のときに人種差別と取られる」とアドバイスした。これにより、『超銀河伝説』以降の008のキャラクターデザインは、キャラクターデザイナーの手によって変更されている。
GOD'S WAR編では、より高圧力下における戦闘に特化し、水中戦においては、周囲の水圧を操ることで、触れることなく敵の体を破裂させるという大技を身につけた。
009:本名、島村ジョー(しまむら ジョー)[20]
18歳。5月16日生まれ。日本人の母と外国人の父との間に生まれたハーフ。先に改造されていた内の001以外の7人の技術を結集した完成体。
両親はすでに死亡しており、孤児としてハーフとして謂れの無い差別や偏見を受け、その事によってグレて犯罪に手を染め、少年鑑別所に送致されるが、一緒に送致された仲間と共に脱走・逃亡中に事故を起こし、気を失っていた時にブラックゴーストに発見されて拉致された後、本人の知らない内に改造手術を受けてしまう。アニメ第二作では同じハーフの友人・ジローを助ける為に誤って不良に怪我を負わせたため少年院送りになり、そこでも少年院の入所者からハーフを理由に蔑まれて一人で脱走したところをブラックゴーストに拉致されると設定変更され、平成アニメ版では不良にはなっていない上に、自分が所属していた孤児院を経営する神父を殺害した犯人に間違えられて警察に追われた所をブラックゴーストに拉致された、と設定変更された。